~ 感性の確認 ~

第2期生がスタートして、早1ヶ月が経ちました。
皆、笑顔も出てきて大分打ち解けてきた感じがします。
そして皆さん、早くも来月からはいよいよステージ2の開始です。
これまでに学んだ基本操作の再確認をしつつ、
1つ1つを着実に自分のモノにしていく段階です!


そこで生徒達には、アプリケーションの習得の他に、
常に自ら学ぶ事を心がけて欲しい事が有ります。
それは、「自分の感性の確認と再構築」です。
先日、学長の紀里谷が
「モノ作りのプロは、何がイイのかを知っている」
というメッセージを生徒達に送りました。
当たり前に聞こえるこのメッセージも、非常にシンプルながら、
掘り下げるととても重要な事なんだな、と目から鱗でした。
普段、皆さんも「あ、これイイな。」と感じる映像や音楽に沢山出会うと思います。
(それに限らず、美味しい!と思う料理とか、なんでもいいのですが)
だけどそれって、なぜ・どのへんが・どのように「イイ!」のか、
なぜ自分がそう感じたのかを考えた事ってありますか?
その「イイ!」を自分の言葉で表現できる人は少ないのではないかと思います。
伝えたいのはですね、「言葉にする」のではなく
「言葉にできるくらい明確に、その良さと、そう感じた自分の感性を理解する」事が
大切なのではないか、という事です。
なぜなら、それなくして自分が持つイメージを第三者に共有させる事が不可能だからです。
逆に言えば、自分の中で「イイ!」というモノさえ明確に理解していれば
それを再現し、その良さを第三者に伝える事が可能だという事ですね。
しかし、残念ながらこの感性はどんな学校でも教える事はできないと思います。
常に自分で感じ・考え・構築するしかないのです。
それはやがて、プロになくてはならない「強烈な好み」=「作家性」となって現れるはずです。
映像の世界で生きている僕達は、常に「カッコイイ」を求め・観て・感じ・考え、
そして作品に反映させていっています。
生徒の皆には常に考えて欲しい事ですし、自分自身の「カッコイイ」を見つけた時に
よどみ無く表現できるよう、その技術をこれからもっともっと教えて行きます!
と、今回もまた硬くなってしまいましたね(笑)
皆さんにも、色々なモノを見て・感じて、そして疑問に思ってもらいたいです。
思いがけない発見がありますよ!

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コメント

  1. うるみ より:

    はじめまして。
    人に伝えられるように、良さ、自分の感性を理解すること、本当に大事だと思います。
    『残念ながらこの感性はどんな学校でも教える事はできないと思います。
     常に自分で感じ・考え・構築するしかないのです。』
    私もそう思います。
    自分の努力あってこそだと思います。
    ただ、
    『「言葉にできるくらい明確に、その良さと、そう感じた自分の感性を理解する」事』が大切であること。
    これは教えることができます。
    これを伝えられる、伝えてくれる人・場所は貴重な存在です。
    私もそのような所で成長したかったです……
    これからも、もっともっと、みんなに伝えていってくださいね!
    私は、この
    「言葉にできるくらい明確に、その良さと、そう感じた自分の感性を理解する」事
    と併せて、自分の感情を理解することも大切だと考えています。
    でも、私はこれがなかなかできない……
    できない、といいますか、慣れてないんです。
    的確に相手に伝えるには、言葉がとても重要だ、
    ということを最近になって知ったからだと思います。
    作品・料理、作られたものに対してだけでなく、
    人と接したときに生じる、あらゆる自分の感情を理解することが大切だと思います。
    「楽しい」「おもしろい」「好き」などはもちろん、
    「つまらない」「嫌い」「いや」「ムカツク!」まで。
    なぜそう思うのか……
    人間の五感でわかる作品とは違って、
    「人」は見ても見えていない(=内面・性格は見えない)ので、
    その理由をみつけるのは、とても難しいことだと思います。
    ましてや、人にその理由を伝えることなんて。
    でも、これもできて、一人前だと思います。
    これができて、人との意思疎通ができるのでしょうし。
    私は、作品について、全然詳しくないです。何も知りません。
    でも、これから作品を生み出す人たちには、「自分の感情を理解すること」もしてほしいです。
    その上で、「イイ!」作品に出会って、
    『なぜ・どのへんが・どのように「イイ!」のか、なぜ自分がそう感じたのかを考え』て、
    もっともっと「イイ!」作品を創りだしてほしいです。
    「自分の感情を理解すること」をしてこなかった人とは、全然違う作品になれると思うんです。
    そういう作品に私もたくさん出会いたいですしね(笑)
    私も毎日、
    「言葉にできるくらい明確に、その良さと、そう感じた自分の感性を理解する事」、
    「自分の感情を理解すること」の練習、特訓です!
    最後に、
    第2期生のみなさん、自分の「イイ!」作品を表現できるように、Alchemyから技術を吸い取りきってくださいね~!(笑)

  2. al-staff より:

    うるみさん、有難うございます!
    >人と接したときに生じる、あらゆる自分の感情を理解することが大切だと思います。
    >「楽しい」「おもしろい」「好き」などはもちろん、
    >「つまらない」「嫌い」「いや」「ムカツク!」まで。
    ホント、その通りですよね!
    日々ふとした時に考え・感じてみる。
    これだけで、もうその人のアンテナはどんどん敏感になっていくと思うんですよ。(そう信じてますし)
    その感覚の蓄積が、他人との溝を埋めたり、人とは違った自分の感性に気付かせてくれたり...
    こうやって自分の中に引き出しが増えていくのって、楽しいんですよね、すごく。
    うるみさんも頑張ってください!

  3. ゴトウ より:

    2期生のモノです。
    入学して一ヶ月半。学校のブログでこんな楽しいお話をしているなんて知らなかった。。
    「言葉にできるくらい明確に、その良さと、そう感じた自分の感性を理解する事」、
    「自分の感情を理解すること」、そう言われてみると、言葉にできるぐらい明確にするってのは意外と難しい、というか明確になっていないと感じたことがあります。
    以前、いい映画!と思ったものを毎回感想文で書こうとしてみたことがあって、
    感想書いているつもりが、ただあらすじになっていく部分もあって、感想をを読み返してみると、本当にいい映画と思っているようにとても感じられないことがありました。
    漠然と感じている感想が、きっと自分の中でちゃんと浸透している感覚なんだろうなと、明確化できない自分を楽観視していたことがありましたが、ブログを読んでてそうではないかもと思いました。
    モノをあまり分析してみることは、客観的に楽しんで触れ合うことができない、純粋に楽しめないと思って、あまりそういうことはしてこなかったのですが、今気がついたことですが、見ているときにそういう目で見るということではなくて、振り返って考えることをちゃんとしてこなかったんだな、今までって。
    これから、そこで感じたものから新たに昇華できる感覚が身につけていけたらなと
    思う今日でした。